人生の絶望の淵に立たされたサルはただ一人……狭いアパートの中……静かにたたずみ……途方に暮れちょる……。もう本当に全てが終わりかけちょるよぉ……何もかも全てがなあ……サルのかけがえのない人生……全てがなあ……。
今回はよぉ……最悪なことがあったぜぇ……。本気でサル自身の男の高貴なプライドがめちゃんこに砕かれたんぢゃ……絆は真っ二つに切り裂かれたしな……もう立ち直れないところまで来ちょるょ……。
ストレスもマックスで限界超えてリミッターカットしやがった……。それだけつらいことがサルの身に降り注いだんぢゃ……その悲しみを静かに語る……( ;∀;)
目次
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今月も27日が来る…家賃の支払い日…顔面蒼白と苦渋の決断…
ついに今月も27日が来らあ……そう、恐怖と絶望の家賃の支払いの日……家賃及び共益費を払わなければならない絶望の日が来る……。金を……金を何としてでも用意しなければならない……用意しなければマヂでガチ終わる……人生そのものがなあ……。
なんか先月も同じことで悩んでいたような気がするぜぇ……てか……毎月毎月同じことで悩み苦しんどる……すげえつらい……気がおかしくなるほどつらい……。1か月が経過するのは本当に早い……何でこんなに1か月が早いんだよぉ……その間稼ぎ0円……大の大人である40歳間近のサルの月収0円……冗談でも笑えんぜ……。
先月は何とかなると思った……1か月あれば派遣の工場で働いて何とかなるって……けど……何も変わらなかった……。求人雑誌すら取りに行ってねー……。ネットの求人を見ただけぢゃがん……それもたいして見てひんかった……。不動産の1枚5円のポスティングを見つけ安心しきっていたんぢゃわ……これで何とかなると……そう思ったんぢゃ……。しかし……いまだに応募すらしてねえ……。もう何日経過したのかすら忘れたわ……。
ネットの求人を見るとストレスが溜まりすげえ苦しかった……イライラして……働きたくない……人間関係がこわいっていう恐怖で……すげえ苦しかった……。この苦しみ……ぶつけようのない怒り……どこにぶつけりゃあいいのかサルは分からなかった……生まれてきたがためにここまで苦しまなきゃならんのか……。生まれたくなかった……座布団を敷き床を殴りただひたすら生まれてきたことを後悔した……。絶望……。
精神がイライラして不安でどうしようもなく苦しかった……だから毎日ピザポテチを食べながら菊正宗を飲みアマゾンプライムで映画をひたすら見ちょった……。あと、YouTube、GYAO、ブラウザゲーム……欲望の限りを尽くしてしもうていた……。金がないのにブラウザゲームのサルが大好きな千年戦争アイギスというゲームのガチャにまで手を出した……1回500円……止まらなかった……我慢できひんかった……。
今月は本気でパチプロになろうともした……FXで稼ごうともした……全て何もかもうまくいかなかった……無情にも金はどんどんなくなっていった……湯水のごとく……金が消えていった……。
もはや支払う金なんざねぇよぉ……もう27日まで時間もねえよぉ……サルは勇気を出し……苦渋の決断でアパートを後にした……( ;∀;)
食料調達…食料よりも金が欲しい…
27日までにどうしても家賃の支払いをしなければならねー……頼るのは……もち家族のみ……つらいけど家族に頼るほかねえぜ……サルだってすげえつらいょ……胸が締め付けられる思いぢゃ……この瞬間……本当に今までのことを反省し、心の中ではすぐにでも働こうと決意したよぉ……これ以上迷惑はかけられん……そう誓ったんぢゃ……これで最後にしたい……そう誓ったんぢゃ……。
今月だけ……今月だけしのいだら働く……働いたら憧れの社会に復帰できる……何とかなるんぢゃ……絶対に社会復帰目指してみせる……だから今月だけ何とかしのがないと……その気持ちで母ちゃんに会いに行った……。
母ちゃんに会うとサルにまた悪口を言ってきた……サルはすげえつらかったけど耐えたょ……ここで踏ん張らないと今追い返されたら27日までの支払いが間に合わねえかんな……ぢゃからサルは必死に歯をくいしばって耐えたでぇ……男見せたでぇ……。
で……家賃が足りない旨、情けないけど勇気を出して母ちゃんに伝えたよぉ……すげえ恐怖ぢゃったけどな……。恐怖を乗り越えたとき男は1段階レベルが上がる……その度……漢に近づく……。
今まで通り「金は貸さん」と言われたけど、今月こそは何とか働けるように頑張るって条件で何とか貸してもらえた……もう本当に心の中では働くことを決意した……瞬間ぢゃった……。
金は無事ゲットぢゃぜ!目的は達成できた……やっぱやりゃあできる!けど、心は申し訳ない気持ちでいっぱいぢゃった……自律神経にマヂ響く……みぞおちがキューとなって苦しい……脇と額から汗がすげー出やがる……つめてー異常な汗がな……相当、自律神経消耗しちょるのが分かる……。
本当に早いとこ社会復帰せんと申し訳なさと情けなさで精神がもたねえ……そう感じた……。
母ちゃんは80歳過ぎで杖で歩いちょる……買い物に行くのも大変……ぢゃからサルが気をつかって買い物に連れて行ってあげた……せめてもの親孝行ぢゃわ……。
24時間激安スーパーに行って食料を買い込んだ……。サルは自分のアパートに食料がねーから母ちゃんに頼んでいつも通り母ちゃんに買ってもらった……普通に今まで通り買ってくれてすごく安心したわ……。これで食いつなげる……その気持ちで安堵の笑みを浮かべた……。
けど、サルはどうしても刺身が食いたかった……食いたかったけど、刺身は買ってくれなかった……。「刺身くれえ買ってくれてもえかろうが!」と思ったが……まあ、いつも通りの総菜で我慢してあげた……そこまでわがままは言えまい……。
デザートに丸ごとバナナを買ってもらった……いつものプリンよりも高いやつ……母ちゃんは「高いからプリンにしなさい」と一々店の中でサルに言いやがって……すげえ恥をかいた……まあ、大好物の丸ごとバナナ買えて食えたからえーけど……食えずに恥だけかかされたらたまったもんぢゃねーぜ……ストレスガチでたまった……これぢゃけえ母ちゃんと買い物に行くのは嫌なんぢゃわ……( ;∀;)
アデノシンとの別れ…信じらんねーよぉ…ひどすぎる…
その後、母ちゃんと薬局に寄った……サルはいつも通り、アデノシンを母ちゃんに買ってもらおうとかごに入れた……すると母ちゃんが怒った顔で「3,000円もするから買っちゃあダメ」って店の中で大きな声で言い放ちやがった……店員や他の客の前でよぉ……サルすげえ恥かいた……真っ赤な顔になったがん……けど、どうしても買わなけらばならない……男にはどうしても譲れない物がある……それがアデノシン……。
サル……すげえ切れたよ……「これがねえとダメなんぢゃ!」「いつもリピートしちょるからこれ絶対に買ってくれんと困る!」サルは小声ぢゃけど、怒り声と涙目で身体を振るわせて母ちゃんに精いっぱいの努力で伝えた……全身全霊で伝えた……けど、聞く耳を持ってくれない……「高い」の一点張り……。
店員がトラブルぢゃと察知したんかどうかは分からんが、いやらしくわざわざ近づいてきやがった……腹立つよなぁ……こういう大切な……一番肝心な時に限って近づいてきやがる……サルの顔チラチラ見てくるしよぉ……もう耐えられん……どうしても恥ずかしくなって最後に「これ絶対に買ってよ!」「頼むけえ!」って言って切れて店を後にした……。
切れたらいつも通り母ちゃんはサルが言ってくれるものを買ってきてくれる……サルはそう信じて車の中でひたすら待った……。イライラする……まだ帰ってこねー……イライラとサルの欲しいものを買ってきてくれるかどうかの不安で気がおかしくなる……ストレスでまぶたがピクピクしてきやがった……唇も痙攣しプルプルピクピクしちょる……ストレスが限界マックス超えるとサルはまぶたと唇が痙攣する……最近は大きく口を開けるだけで唇が痙攣しやがる……これ、マジ笑えんで……ほんと何か悪い病気でも潜んでいるのかと不安になる……これ以上サルを怒らせんな……そう思いながらひたすら待った……。
母ちゃんが返ってきた……手には袋が……つーこたあアデノシンかっちょるっちゅーことか!安堵の笑みをサルは浮かべた……さすが母ちゃん!頼りになるぜ!これで今日の任務完了……あとはアパートに避難してゆっくり映画を見ながら過ごせる……そう思った……。
しかし、母ちゃんが買ってきたものは牛乳石鹸(青箱3個入り)……180円そこらの物……それをサルに渡してきやがった……。
「あんたにゃあこれでぢゅうぶんぢゃ!」ってサルに罵声を浴びせた……。
サルは怒り狂い、「もう一回行ってアデノシン買ってこい!」「アデノシンがねえとダメなんぢゃ!」「そう言ったやろがい!」って切れた……。
そしたら母ちゃん牛乳石鹸(青箱3個入り)と財布をサルに泣きながら投げつけてきた……「買いたいんなら自分で買いに行け!」「情けねえ……」「情けねえ……」ってサルに悪口を言い放ちやがった……。
サルはどうしてもアデノシンが欲しかった……アデノシンとの付き合いは長い……だからどうしてもアデノシンが欲しかった……アデノシン依存症くらいのレベルになっていたから……もうアデノシンなくして生きていけない身体になっていた……。
アデノシンが手に入るチャンス……投げつけられた財布を持ってアデノシンを買いに薬局へ行こうとした……本気で薬局のドアの手前まで行ったが……罪悪感からか車の方を振り向いた……そしたら母ちゃんが下を向いてまだ泣いている様子だった……サルは立ち止まり……車の中に戻った……母ちゃんは小さく丸くなりヨボヨボの身体で糸が切れたかのように泣いていた……。
母ちゃんが見せた涙……その涙が絶望の涙に見えた……サルに対しての……サルの将来に対しての……絶望の涙……そう見えた……。サルは自分の人生がいかに絶望的状況なのか……母ちゃんの涙で改めて思い知ることができた……。相当やばい情けねえ状況の人生なんぢゃねえかってな……。
その涙でサルが今まで守り通していた固い固い高貴なプライド……男の大切な大切な……あちープライド……それが、いかにちっぽけなものなのか思い知らされた……その瞬間……サルのプライドは静かに砕け散った……跡形もなく……砕け散った……。
それでも……サルはどうしても……どうしても……アデノシンへの絆を断ち切れることができず……再度心を鬼にして薬局に行こうとした……泣いている親を後にして……そのとき……サル自身の目に涙があふれてきた……とめどなく流れる男の美しき涙……綺麗な……職人が何年もかけて磨き上げた真珠のよう涙……「どこまで人間腐っとるんなら……」サルは自分でそう思った……情けなく思った……胸が……いばらのムチで締め上げられているくらい苦しくなった……。
ここで母ちゃんを取るか、アデノシンを取るか……最大の……究極の選択をサルは迫られた気がした……これ以上腐りたくない……サルは……最後の最後に人の心を取り戻し……アデノシンとの絆を断つことにした……さよなら……アデノシン……( ;∀;)
最後に…
サルはずっとリピートしていたアデノシンを苦渋の決断で断った……断ち切った……そして母ちゃんを選んだ……。サルってば……どんだけ親思いなんぢゃよぉ……自分を褒めてやりたい……。
ただ……もうアデノシンすら買えない状況にある……相当やばい状況であることは確かぢゃということが認識できた……。アデノシンすら買うことができねーんぢゃから……。
本気で生まれ変わらなければならない……本気で考え直さなければならない……そういう時期に来ている……。スパルタでもなんでも受け入れる……その決意と覚悟……その固いクリスタルのような……ダイアモンドのような決意をここに表明する……男のあちー決意をよぉ……。
そして……今までありがとう……さよなら……アデノシン……働いたら一番に迎えに行くから……それまで薬局で待っててくれや……近いうち必ず迎えに行く……自分の手に……自分で稼いだ給料を持って……( ;∀;)