お世話になります。就活中の者です。
皆さんは親孝行はしておりますか?親孝行…いったい何をすればいいのか悩んだことはありますか?
ほう…そうですか…なるほどなるほど…うんうんうんうん…言葉だけなら誰だって言えます…本当に誇りをもって堂々と面と向かって親孝行していると…私の目を見て言えますか?私のこの研ぎ澄まされた信念と物事をやり遂げてきた男の目を見て…本当に嘘なしで言えますか?
でしょうねえ…薄っぺらいんですよ…最初から分かっていましたけどね…まったく…だったら嘘をつくんじゃない!嘘はダメだろ!信念を守り通す気持ちがないから…そうやって簡単に嘘が言えるんじゃないんですかね…。全くプライドや誇りはないのか…私はね…嘘をつく人間が一番むかつくんですよ…イライライライライライラしてね…むかっ腹がたつんですよ…。
親孝行に対する身の入れ方がまるでなってない…ああ言えばこう言う…素直に人の話は聞かない…目をそらすな…目をそらすんじゃない…うつつを抜かすな…。
何が「だって」、「でも」ですか…見苦しい!言い訳ばかりするんじゃない!自分の落ち度を正当化するな!子供じゃないんだから…親に少しでも安心させてやれ!日々笑顔を提供しろお!生んでくれたこと…育ててくれたことに感謝しなさい…。親はね…子供に幸せになってほしいと思っておるのです…その気持ちを踏みにじることだけはやめていただきたい…切に願います…。
私事ですが…40代になりました…かあちゃんは80代になりました…親に心配かけさせないよう親の顔色を毎日うかがいビクビクしながら涙ながらに生活しております…とても窮屈で精神的圧力のある日々を送っております…それはなぜか?なぜなのか分かりますか?あなたがたに私の気持ちが分かるというのですか?
少しは考えろ!思考を働かせろ!知恵を絞れ!意味を解き明かすことをまるでしようとしない!すぐに答えが教えてもらえると思ったら大間違いです!
私を見てどう思いますか?「サラリーマン?」「営業の仕事?」「事務?」「もしかして経営者?」…なるほど、なるほど…たしかに肌ツヤもいいですし目はキラキラと輝いております…。
何がおかしい…真剣に人が話しているときは真剣に話を聞く!社会人としての常識からまず学びなさい…恥ずかしいと思わないのですか…全く…ニヤニヤするな。
私はね…大変言いづらいのですが…実は引きこもりニートなんですよ…毎日泣いております…仕事が決まらない…仕事が決まらないと毎日泣いております…涙が枯れる暇がございません…涙ぐんでおります…。
かあちゃんは私を見るとヒステリーになり「職安に行けば何とかなる」「行けれないならかあちゃんが連れて行ってやる」「どうして周りの子は働いているのにお前は働かない」「悪いところ何一つないのにどうして働かない」「情けない」「情けない」と毎日私の顔を見ると言ってきます…。
これがどれだけつらいことなのかあなた方には分かるんですか?理解できるんですか?人の身になって、私の身になって真剣に考え自分のことのように意識を変えて考える…そういうことが求められるんです…それがあなた方にはできるんですか?
できないじゃない…やろうとしてないだけだろ!すぐに諦める…それじゃあ何も成すことはできません…まずやってみる…そこから気が付くことだってあるはずです…あるはずなんです…気構えが足りない…人の話を聞く時はもっと身の入れ方に気をつけなさい…。
目の前のニートの方…あなたです…あなた…。最後にこれだけは伝えたいです…親孝行…何をすればいいのか…それは…働いてかあちゃんを安心させる…それが我々ニートにとっての親孝行なのではないかと存じます。
私は一足先にニートを卒業します…いつまでもニートではいられないんです…長かった夏休みはもう終わりです…輝かしい未来のため…親孝行をするため…愛する彼女のため…勇気をもって歩き出します…まず一歩踏み出しましょう…それがどうしてもこわいというのならば…私の大きな輝かしい、夕日の光さえもはねのけるほどの輝きを解き放つ背中を見て…私についてきてください…共にこの暗いトンネルを抜け出しましょう。
何卒よろしくお願い申し上げます。失礼いたします。