お世話になります。婚活中の者です。
連休最終日…本日は愛すべき人…そう30代の彼女と会う日でございます。前回ドタキャンされましたが、そのときに思い切って「アパートに遊びに行ってもいいかな？」と聞きました。連絡が中々来ませんでしたが…必死に懇願して待ちました…すると、その日の夜に連絡があり「いいよ」との連絡をもらいました。
やはりね男はチャレンジです。「これ言ったら嫌われるかもしれない…」「嫌われたらどうしよう…」そう思って何もしないより、思い切って自分の気持ちを伝える…それが恋愛、婚活においてプロセスを踏むため大切な要素なのではないかと存じます。
人生山あり谷ありです…山ばかりじゃありません…谷だってございます…だったら山に登るため谷に落ちるかもしれない恐怖を乗り越えて突き進まなければならないときも男の婚活にはございます…結婚の幸せを手にした者たちは…この一か八かのチャレンジにかけたって方も少なくないと存じます。
嫌われるかもしれない…っていうギリギリのところを男なら微調整しながら分析し婚活に挑む頭脳とパワーが必要だと存じます。モテたいなら…私のようになりたいなら…微調整しながら分析しなさい…そして日々モテる男のパワーを蓄えなさい。
「僕こわい」「女性がどうしてもこわい」「女性と交際したことないし…未知の生物…こわい…」「けど僕だって彼女が欲しい…結婚がしたい…」だったらチャレンジしろ！グチグチグチグチ悩んでないでチャレンジしろ！
家で三畳一間の薄暗いカーテンを閉め切った部屋にいて彼女ができると思ったら大違いなのです…私がうらやましいなら…私のようになりたいなら…本気でチャレンジし私を目指しなさい…。
人と話しているときは人の目を見る…ぐーとぐーと目を見なさい…私の逆さまつげで縮れ毛のようなまつげがついている黒目がちな美しい眼球を見なさい…全く…そこからまずはやり直していただきたいと存じます。
臆病風に吹かれてそのまま吹き飛ばされるのを待つか…私のように風に立ち向かい女性の元へ突き進むか…それは自由です…本当に自由…フリーダムです…フリーダム…。
ルンルン気分で軽快なステップを踏み鼻歌交じりで待ち合わせ場所に行きました…これから彼女と会う男の笑顔は本当に輝いており美しい絶美なるものです…この上なく美しい…。
茶色い紅茶の黄ばみが付いた歯でさえ真珠のように輝きを増しております…幸せに満ち足りたその満月のような素顔、化粧、乳液いらずの男のありのままのフェイス…40代の顔が誰もが目を輝かせて見る満月のような顔になり月齢さえも若く見える…有明の月なるものでございます。
家の近くのコンビニで用を足し安い駄菓子を買い込み、待つこと数分…彼女が車を走らせさっそうと登場しました…きたーきたきたきたきたきたきたきたー…彼女がきたー…高まる鼓動…抜け出るオーラ…秀でる男の息吹がマスクの中で踊り喉を鳴らす。
彼女の車にはチビが乗っておりチビに挨拶をして先ほど買ったコンビニのお菓子を手渡しました…チビがグッとお菓子をつかんで私をじっと見ておりました…そんな純粋な目で私を見ないでくれ…働いたらもっといいお菓子を買ってやる…そう心に誓いました…。
車に乗り込み…彼女のファッションをチェックすると…ジーパンでした…ジーパン…夏だぞお…婚活だぞお…もっとこうワンピースとかスカートとか…そういうのを期待していたのですが…愕然としましたね…けどパツンパツンなのも流し目でよく見るとありかもしれない…そう思えるようになっておりました…。
ニヤニヤが止まりません…もうね…美しい女性が自分の生涯横にいてくれるなら…それだけでじゅうぶんです…一人は寂しい…一人より二人、二人より三人…家族の絆が芽生えた瞬間でした。
スーパーとレンタルビデオ店に行きました…スーパーはやはり涼しくて環境がいいです…彼女と一緒ならスーパーですら凄く天国に感じますね…優越感が半端なかったです…笑顔がいいっすわ…さすが私の彼女です。
むすーっとしてね…にらみつけるような目で見て…そんなんじゃあ幸せも寄ってきませんよ…しかめっ面を卒業し満面の笑顔…笑みで好きな人と手を取り合い生きて参りましょう…。
そして満面の笑みで彼女のアパートに到着し車を降りてアパートの中に入りました…。結構綺麗なアパートに住んでんじゃん…外観はとても綺麗で広そうな感じのアパートでした…そしてお邪魔すると…「んっ…なんだこの部屋…」玄関が靴であふれており…部屋が散らり…トイレにはおむつがたくさんばらまかれておりました…ちょっとドン引きでしたね…見なければよかったとさえ思いました…これが結婚の現実なのかと…愕然としました…。
机には化粧品が錯乱しておりブラシには長い髪の毛が大量に付着しておりました…おいおい…これ見ながら飯食うのかよ…ちょっと無理だぞう…そう思いました…。
「カレー作ったけど食べる」と言われ「あっカレー大好きなんだよ。食べる。食べる」と言いました。「温めるからちょっと待ってて」と言われ…チビと100円均一で買ってあげたおもちゃで遊んでいると…チビが思いっきりおもちゃを頭に投げてきました…笑いながら何度も何度も…「ひい」「いぎゃあ」「やめて」と言っても聞かず…ただただ耐えるのみの状態で耐えておりました…結婚に対する気持ちがドンドン薄れていきました…。
「カレーできたよ」と言われ、カレーがテーブルに並べられました…。期待してカレーを見に行くと…「なんだこれ」自分の目を疑いました…「野菜がない…サラダがない…カレーと言えばサラダだろ…」「サラダなしでカレー食うのかよ…」期待していたのと違い…「えっ」って感じでした…。テーブルにカレーだけですよ…彼氏が来ているのに…カレーだけって…ツナとかサラダとかコーンとか…何で分からないかな…婚活の手料理の嗜みがまるで分かっていない…嗜みをまるで勉強していない…勉強してからもう一回作り直せ。
喉元まで出ていた言葉を飲み込み…笑顔で「おいしそうだね」と言いカレーを食べることに…「甘い」「甘いぞ」「甘口か」食欲が進まない…肉もなんか団子みたいなのが入ってる…団子がでかくて、食べきることが難しいほど…ごろごろと団子が入っており…これは完食きついぞ…そう思いながら必死に水で流し込みながら食べました…半泣き状態で涙ぐんでおりました…涙ぐむ男の美しき姿がそこで輝いておりました…。
その瞬間…ザクって音が口の中に…頬を噛んでしまったのです…頬を噛んだ味とカレーの味が混ざり…笑顔を忘れて真顔でカレーと格闘しておりました…もし辛口だったら…激痛でのたうち回っていたかもしれません…。
何とか全部食べると「おかわりいる？」と言われ…断ったらやばいかな？と思い…好かれるために…と思い「少しだけ」と言うと大量に入れてきて本気で焦りました…無理やり小さな胃袋に詰め込みましたが、厳しく、酒で胃袋を膨らませなければと思い…「何かお酒とかある？」と聞くと缶チューハイを出してくれたので缶チューハイを飲みながらカレーを小さな胃袋に流し込みました…。
デザートにうまそうなプリンを用意してくれたのですが、「ちょっと今は食べれないからあとで食べる」と言い横になっておりました…そして借りた子供向けのDVDを流し…そのままエアコンの温度が心地よくなり眠ってしまいました…気が付くと16時過ぎになっておりました…そして「もう帰った方がいいよ」と言われ…「まだ大丈夫だけどな」と言うと嫌そうな顔をされたので…「冗談、冗談」と慌てて愛想笑いでごまかし…後ろ髪惹かれる思いで彼女の車に乗り込み家の近くのコンビニまで送ってもらいました…。
楽しかった連休は終わりをつげました…明日から社会人の皆さんは働きに出ます…私は40代…働き盛りの40代です…夢から現実に舞い戻される月曜日…こわくて仕方ありません…どれだけ連休楽しもうが…この働いていないという現実だけは働かない限り変えることはできません…。
目の前のニートの皆様…私は明日から本気で就活を頑張る次第でございます…。40代なら…男なら…彼女がいるなら…彼女が欲しいなら…働きましょう…じゃないと本当の心の平穏はやってこないのです…到底やってこないのです…。
私は一足先にニートを卒業します…もし本気でニートを卒業したいのなら…したいのならば…私の背中を見て私のあとについてきてください…ともに頑張りましょう。
何卒よろしくお願い申し上げます。失礼いたします。